一昨日、私オリジナルのエンドピンストッパー”Zauberplatte(ツァウバープラーッテ)”の比較ビデオを撮影しました。ビデオでは比較対象のエンドピンストッパーは1つだけですが、実際には別の2つの製品とも比較しています。
そこであらためてエンドピンストッパー板による「性能の差」を実感したとともに、その意味も知る事ができました。ちなみに、動画での音質差よりも、実際の差ははるかに大きいです。
当初は、チェロを弾かない私にとっては、「滑らない事」こそが重要で、「音質的な事」はさほど重要なことでは無いと思っていたのです。しかし、それ(音質的な事)が「滑らない事」と同等に重要であるということを初めて知りました。
たぶん、多くのチェリストも、その本当の意味は知らないのでは無いかと思います。なぜならば、そのようなエンドピンストッパーは存在していなかったらです。
原理的なことを言えば、「滑らない事」と「音響的な性能」は、ほぼ同じ事なのです(正確に言えば、それに剛性の要素も含まれますが)。だから、私の作ったエンドピンストッパーの音響性能は優れているのです。
さて今回の記事の本題です。「エンドピンストッパー板の音響性能の差で、何が違ってくるのか?」
それは音の悪いエンドピンストッパーでは、楽器の本来の響きが想像以上に出ないのです。または、楽器が滑りやすいために理想的なボウイング姿勢がとれないのです。だから、練習時に、変な弾き方の癖がついてしまうことです。これは練習という目的において、致命的です。
練習だから、「音は二の次」という考え方は間違っているということを、私は初めて実感したのです。もちろん、普段から「直刺し」のみで練習できる方にとっては、どうでもよい内容です。
関連記事:
- エンドピンストッパー板”Zauberplatte”は弾き比べたら、一瞬で違いを感じられます
- “Zauberplatte”の本当の意味と、その凄さが判ってもらえないのが残念
- “Zauberplatte”を使うときには、エンドピンを長く出し過ぎないように
- “Zauberplatte”エンドピンストッパー板の感想その2
- エンドピンストッパー板”Zauberplatte”の、実用新案出願することになりました