昨日、頂き物のチケットでウィーン・フィルのコンサートに行ってきました。久しぶりのサントリーホールでした。
 素晴らしかったです!
 1曲目はなんだパッとせず、「まあ、今時のウィーン・フィルはこんなのものなのかな?海外遠征だし・・」と思いながら聴いていたのです。ところが2曲目の未完成交響曲の素晴らしさと言ったら、何と表現して良いものか。「美しい!」とか「素晴らしい!」以外の表現方法があるというのでしょうか?
 しかし「素晴らしい!」だけではちょっとつまらないので、蛇足ですが具体的な感想をいくつか書きます(商売柄、弦楽器について)。
感想
 ・以前にテレビで見たときにも感じたのですが、ほとんど全ての演奏者が「美しい、基本に忠実な演奏姿勢」で演奏していました。すなわち、「(物理的に)理にかなった演奏」をしているのです。その中でも特に美しい弾き方をしていたのはコンマスのRainer Küchl氏(たぶんこの人?)で、彼の弾き方は、見ているだけで「理にかなった・・」を感じます。
・座席の位置が舞台横だったので、残念ながら弦の直接音を聴くことは厳しかったのですが、それでも弦(パート)の音が澄んでいて素晴らしかったです。パートの音程が素晴らしいので、音が通るのです。 未完成の出だしのチェロ・バスの音、素晴らしかった。
・若い奏者が多くなったなあ・・。それだけ私がおじさんになってしまったということか・・。あああ。
・大サービスのアンコールで、「青きドナウ」と「ポルカ」を演奏してくれました。その「青きドナウ」で「ほお」と意外に思ったのは、私がこれまでアマチュアオケでワルツを振ってもらったときに、ほとんどの指揮者が「ワルツのリズムとは・・。テンポのタメを・・」と能書きを言うのですが、今回のウィーンフィルの「青きドナウ」は実にシンプルな3拍子。本場の楽団だからこそできる演奏なのか、それとも普段我々が「ワルツ」をこねくり回して考えすぎているのか・・。

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