昨日、弦楽器製作工程BDを購入してくださった方から、感想のメールを頂きました。とても内容と画質を褒めてくださって、とても嬉しかったです。

 最近は質問に対してメールで返答しても、(たぶん)自分の期待していないような私からの返答メールだった場合には、その後何もお礼のメールも無いことがほとんどです。
 私の返答は、「実物を見なければ何とも言えません」とか、「工房の見学はお断りします」とか、「自分自身で安直な事を行うべきではありません」とか、「メールで説明できるほど単純なものではありません」とか、否定的な内容がほとんどなので、何か具体的なアドバイスを期待していた方はガッカリするのだと想像は出来ます。しかし、私は誠心誠意本質を答えているつもりですし、そのメールを書くのにも、それなりの時間を書けて考えて、書いています。人のメールに返信するって、結構大変なのです。
 だから私は、「また、それっきりか」と、そのような返信メールを書く度に、「返答なんて書かなければよかった」と、不信感が積もる一方なのです。

 弦楽器製作工程BDの場合には、ちょっと話が違います。皆さん、お金を払ってくださって、わざわざ私の作った映像を「買って」くださった方ばかりです。だから、その感想を求めることは一切ありません。最近の「映像は無料」、「情報は無料」という風潮の中で、お金を出して購入してくださった方は、それだけで私のBDの価値を評価してくださっている方です。だからそれだけで嬉しいのです。

 弦楽器製作工程BDを購入してくださっただけで嬉しいのに、そのうえ丁寧にメールを書いてくださりました。とても嬉しかったです。そしてそれが、「インターネットでの繋がりの中にも、まだまだこういう人間味の溢れる嬉しい関係性は存在するのだ」と、次第に積もり積もっていた「人間不信感」を払拭する力になっているのです。

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