先日、お客様との雑談の流れで、「学生時代に買ったのレコードのジャケットが懐かしい」という話になりました。そして、そのずっと後に「CD版を買い直しても、ちょっとイメージが違っていてガッカリ」という事も多いという話をしたのです。

 我々の抱いている価値観って、意外と「物(または曲)」そのものの評価よりも、当時の自分の「生活」、「青春期」などの「時間(想い出)」の要素の方が大きかったりするものです。

 我々の青春期には、幸か不幸か、今の時代よりも物が少なかったです。例えば、私の妻とよく笑い話をするのですが、小学生時代の私の妻と私とは遠く離れた地で、何の関係もなく生活していたのですが、当時のCMソングとか、アニメの主題歌とか、流行の文房具とか、流行のお菓子とか、ほとんど共通しているのです。

 選択肢が少なかったからです。

 ところが現代は、物がとても多いです。そして、短い期間で次々変更されていきます。定番の「物」さえも少なくなっています。

 こんな時代において、今の若者(または子ども)が、将来、何を懐かしむことになるのでしょうか? 良いとか、悪いとかの話ではなく、興味として。

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