私の工房のお客様から、「先生から、こういう部品に交換すべきと言われた」とか、この部品は良くない」とか、または「楽器のここは、こう調整すべき」とか、調整の具体的(細かな)ことをアドバイスされて困っている。というような相談を受けることが多いです。
私が言い切ります。
楽器の演奏家は、楽器の事は判っていませんので、あまり信用しないようにしてください。話半分にきいて、聞き流してください。もちろん、先生のご機嫌を損ねないように。
演奏家は、演奏の事しか勉強していません。だから、「自分は、楽器の技術的なことを知っている」と言っていたら、その方が怪しいのです。
例えば私が、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタの演奏方法をアドバイスできると思いますか? 演奏の素人の私が??
それと同じなのです。
楽器の調整の具体的な事は、信頼している技術者に相談してください。実際、まともな先生は、そんな事は言わないですよ。「調整出した方が良い」とか、「***の楽器店がお勧め」とは言うでしょうが。ド素人ほど、知ったかぶりをするものです。
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