ヴァイオリンのG線の開放弦を弾いている様子を、5,000fpsのハイスピードカメラで撮影しました。
弓の馬毛がその摩擦力によって弦を引っ張り、次の瞬間、摩擦力が途切れて、弦が振るえる運動をしている様子がわかります。
ヴァイオリンの弦の振動は、このようは瞬間的なピッキングの連続によって生まれているのです。
Camera: Photoron Fastcam BC2 HD 5,000fps
ちなみにこのような特殊撮影は、なかなか一人でだけで撮影することは困難です。以前に弟子が居たときには、弟子に補助してもらって撮影していましたが、最近は独りで仕事をしていますので、このような撮影をしたくても出来ないのです。お客様に手伝っていたのくのは心苦しいですし(最低でも1時間くらいはかかります)、簡単に思われるかも知れませんが、いざ実行しようとすると結構大変なものなのです。。
今回は娘が帰省したので、この機会に撮影のお手伝いをしてもらいました。
関連記事:
- 弦のピッキング加振のイメージ図
- 馬毛のキューティクルで摩擦力が生まれているのではありません
- 「一定の摩擦力の継続」こそが良い音の秘訣
- 松ヤニ塗りによる摩擦熱
- ハイスピードカメラによるチェロの開放弦の運動撮影