先日、初めての方がヴァイオリンの調整にいらっしゃいました。子どもの頃から使っているヴァイオリンだが、本格的な調整はほとんどしたことが無いとのことで、ネット情報から私の工房にいらしたらしいです。

 いつもの事ですが、楽器の現状についてだとか、弓の性能が低すぎるとか、そんな話しをしてヴァイオリンをお預かりすることになったのです。

 最後にお客様が、「私も物を作っているので、・・・わかります。」とか、「レーザー関連の製品を売っているので・・」とかの、ご自分の話をしたのです。私も、レーザー加工機(彫刻機)の事を以前に調べたことがあったので、「CO2レーザーですか?」とか「フォーカスは?」とか、悔い気味に質問しました。

 後日、調整完了したヴァイオリンのお渡しの時に、ヴァイオリンの話しよりも、そのレーザー加工機の話題になりました。その方はレーザー加工機 “HAJIME”という製品を製作販売しているOhレーザーという会社の若い社長さんだったのです。若いのに大したものです。

 色々な話しをしましたが、私は、黒檀製のペグだとかテールピースへの彫刻のアイデアがあるという事を伝えました。もっとも、フォーカス深度の問題とか、話しはそう単純な事ではないらしいです。

 3Dプリンタ導入の時もそうですが、私は常に、「こんな道具や機械があったら、こんな事が出来るのでは?」と、妄想しているのです。それが利益に繋がるとは思えませんが(お金は掛かる一方です)、「新たな可能性」、「新たな世界観」には繋がるはずなのです。

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