数年前から、妻が「Kindleってどうなんだろう?」って興味を持っていたのです。ちょっとした読書とか、仕事用の歴史書とかを気軽に読みたいらしいのです。
しかし、私は「電子書籍は紙媒体とはずいぶん違うので、あまり実用的ではないのでは?」と、否定的な立場をとっていました。
実は私はこれまでに2機種の電子ペーパー端末を使っていました。だから、まんざら無責任なアドバイスでもないのです。
最初に購入した電子ペーパーは、SONYの初代電子ブックです。まさにKindleと同じようなものです。もう一つは、やはりSONYのA4サイズの電子ペーパーです。
共に電子ペーパーとしては初期型の部類でした。解像度的には240dpiくらいだったでしょうか? ちなみに現在の電子ペーパーの性能が300dpiを越えています。
これら2機種を使っての感想は
良い点
・バッテリーのもちが最高!
・軽くて、薄い!
イマイチな点
・画面の解像度が低いので、細かな字が読みにくい。
・白黒しか表示できないのはしかたないとして、階調表現が弱い。
・画面の切り替わり(ページめくり)が遅い。
このように、かなり癖のある端末です。これは電子ペーパーを採用しているKindleにおいても、基本的には同じです。
さて、購入したアマゾンKindle Oasisですが、基本的にはこれまで使っていたSONYの電子ペーパーと癖は一緒なのですが、画面の表示解像度が上がったために、細かな文字も読みやすくなっています。さらに、階調表現も上がったために、写真とかとても綺麗に表示することが出来ます。雑誌などのカラー頁の表現力は相変わらず厳しいのですが、それでも以前ならば「絶望的」という感じでしたが、これらならば「我慢すれば可」と言えるまでになりました。ページめくりに関しては、私は問題ないくらいのスピードになったと思います。
もちろん、カラータブレットの心地よさと比べたら、ダメダメです。しかし、電子ペーパーの意義は別の部分にあります。
さて、このアマゾンKindle Oasisが「買って良かった」という製品なのかどうかは、こればかりは使ってみなければわかりません。おそらく、「微妙」という結果になるのではないかという、想像はしています。「端末の性能」自体は、なかなか良いと思いますよ。
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