少し前にも書きましたが、私はSONYのA4サイズ電子ペーパー(E Ink)タブレットも使っています。初期型のDPT-S1というモデルです。

 この電子ペーパー端末は、白黒画面という絶対的限界はあるのですが、それを上回るメリットも持ち合わせているのです。少し前に小型Kindle端末を購入したときに、電子ペーパー画面の進化を感じました。そこで最新性能の大型電子ペーパー端末にも興味を持っていたのです。

 SONYの電子ペーパーも、私が所有しているDTP-S1からDPT-RP1へとモデルチェンジして、画面解像度も若干上がり、内蔵メモリも上がっています。だから見やすくなり、操作反応も上がったのではないかと予想したのです。

 そこでSONYの新型DPT-RP1を購入することが考えたのですが、この機種も、私が所有している DTP-S1と同じく、「電子ペーパー専用機」なので、応用が利かないのです。高価な端末なので、電子ペーパー以外にも活用できたら、そんな便利なことはありません。

 そこで、A4サイズ(13インチ)電子ペーパー端末で、しかもAndroidタブレット端末のBOOX MAX2 PROに行き着きました。この端末は、少々イレギュラーではありますが、Androdタブレットのようにアプリをインストールして使えます。SONYの端末とはそこが一番違うところです。

 欠点は、価格が高い事です。

 さて、製品が到着して一番感心したのは、製品や梱包、付属品の丁寧さです。こういう部分でも、最近の日本製よりも「上」を感じました。日本製ももっと頑張って欲しいです。

 SONYの初期型電子ペーパーと比べて、若干重いです。軽さが重要なこの手の端末としては、そこはマイナスポイントです。

 解像度は、DPT-S1よりも若干高いです。よくよく見ると、解像度が高いので文字の輪郭がはっきりしています。しかし、見比べないと判らないくらいの差ではあります。動作は、僅かに速くなっていますが、こちらも劇的にというほどではありません。

 従って、DPT-S1を所有している人が、わざわざ買い替えるほどの事では無いということが、購入して判りました。

 しかし、BOOX MAX2 PROの最大のメリットは、「アプリを自由にインストールできる」ということです。PDFリーダーとして活用するだけで無く、カレンダー管理、メール管理などもできるのです。そういった意味で、大型電子ペーパーに興味がある方にはお勧めできる製品です。

 電子ペーパーだけの割り切りがある方でしたら、軽くて少し安いSONY DPT-RP1をお勧めします。

 画面がA4サイズですが、ちょっとした練習用の楽譜表示用途くらいなら使えますよ(本番に使えるかどうかは判りません)。もちろん書き込みもできますし。1日表示しっぱなしにしても、バッテリーが減りません。
 最近の若い人達は譜面ダウンロードしてをA4紙に印刷して演奏している人も多いです(私の娘もそうしていました)、A4紙に印刷している人は、このタブレットにPDFデータを入れて表示したら、印刷物と全く同じ大きさで、同じ質感で使えます。

関連記事: