ヴァイオリンの最大の特徴は美しい高域の音です。実際、演奏においてもE線のハイポジションを弾く機会がとても多いです。
だから多くの方が、ヴァイオリンを選ぶときに「E線(1番弦)」を意識しすぎるのです。
しかし重要なのは、G線(4番弦)です。なぜなら、G線の音は楽器の構造の状態を表現しているからです。すなわち、G線の音で、楽器の構造的良し悪しが判るのです。そしてE線の高域の音も、G線の音響の一部として含まれているのです。
だからヴァイオリンを試奏するときには、自分に酔いしれてE線のハイポジションの演奏をするのでは無く、「G線(4番線)の音を確認する演奏」をすることが重要です。
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