私と同世代の方には「あるある」なのだと思いますが、学生オケの定期演奏会の録音を、LPレコードにして配布(もちろん有料)していました。今の若い子達からしたら、なぜCDじゃないの?って思うのでしょうが、CDなんてメジャーレーベルしか制作できなかった時代です。逆に、今思えば、個人でもレコード制作依頼が比較的簡単にできる時代だったのです。

 私はライブラリー係だったので、録音とか、LP制作依頼の仕事にも関わっていたので、ちょっと懐かしいです。予算を安く上げるために、ジャケットはモノクロにしたり、苦労しました。レコード制作の依頼は、土浦の西友(だったかな?)に入っていたレコードショップに依頼していました。そこに先輩と一緒に何度も交渉に行ったものです。

 ただ、そのレコード自体に思い入れはまったくありません。なぜならば、音が悪かったからです。マスターテープ(オリジナルの録音テープ)の音の方を聴いていたので、出来上がったレコードの音の悪さが耐えられなかったのです。編集過程でダビングしたりして、音質劣化は明白でした。もちろん、メジャーレーベルのレコード制作の話ではなく、「街のレコード制作業者」の話です。

 

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