今日調整にいらした常連さんの方が、楽器の点検の後に、持参して来たレコードを取り出して、「このレコードの音を聴いてみたい」とおっしゃりました。
そのレコードは若い頃(高校生? 大学生?)によく聴いていたレコードだったらしいのですが、ここ数十年間聴いたことがなかったそうなのです。それで、今どんな風に感じるかを確認したかったそうなのです。
1970年代に録音されたそのレコードの音質は、今聴いてもまったく色あせていないハイクオリティです。レコードジャケットも、中に入っている解説書も、多少黄色く変色はしたかもしれませんが、おそらく当時と全く変わっていないことでしょう。まるでタイムカプセルを開封したかのようでした。
同じ音を聴いたのですが、他人の私と、レコード所有者のその方との感じ方の差はとても大きく、私には入り込めない空間を感じました。
その方は、何を感じたのでしょうか?
レコードって素敵です。