レコードクリーニングブラシをZortrax M300とQholiaで出力して比較しました。
各写真中の右がZortraxM300で、左がQholiaです。ZortraxM300は0.4mmノズル(サイズ変更不可)で、Qholiaは0.3mmノズル(別径に交換可)を使用しています。
今回のQholiaの出力では、底面(右写真)のサポートが剥がれにくく、時間をかけて手で削って取り去りました(脚注1)。3Dプリンタの出力時間は、Qholiaの方がZortraxの3倍くらい時間が掛かりました。
出力精度はQholiaの方が高いのですが、今回の使用目的においてはZortraxの方が実用的です。Qholiaの高精度は代えがたい魅力を持っている3Dプリンタですが、Zortraxの使いやすさも魅力です。
Qholia:出力精度を追求する人向けです。プリンタ自体の作りも繊細なため、多少の取り扱い能力も必要となります。熱融解式の3Dプリンでは世界最高性能だと思います。
Zortrax:初級者にも使いやすい、堅牢な作りをしています。精度的には「中」ですが、その扱いやすさは魅力です。
注1:今回は白色の樹脂で出力したかったので、三菱ケミカルメディア製のPLAフィラメントを使いました。よって、サポートが剥がれにくかったのだと思います。Qholia純正の「Qholiaフィラメント(色はグレーのみ)」を使えば、サポートも綺麗に剥がすことが出来たと思います。
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