会話の中で、ついつい無意識に、「いや」とか「しかし」とか、または「でも」とか言いがちの方がいらっしゃいます。
もちろん、その方の考え方が間違っているとか、どちらの考え方が正しいのかとか、そういう事ではありません。
しかし一つだけ言えることは、「いや」とか「しかし」とか、「でも」とかで自分の考えを肯定してしまうと、相手の話はそれで中断されてしまうという事実です。
人間は(私も含めて)自分を守ろうとする生物としての保護本能があるのです。それは自分の考えを正当化しようとする本能、または癖とも言えます。だからそれは自然なことではあります。
しかし、自分の考えの殻を破りたかったら(自分の殻にヒビを入れたかったら)、他人の考えを受け入れる努力をしなければなりません。そこで禁句なのは「いや」とか「でも」とか「しかし」なのです。
もう一度言います。それはどちらが正しいかとか、どちらが偉いかとか、そんなくだらない話ではありません。