私は常に「良い道具は、最初は高いと思うかも知れませんが、後になったら『あの時思い切って買って良かった』ってきっと思いますよ。高いどころか、長く使えるから安いとさえ思うはずですよ」と、説明します。
これは私のセールストークではなく、本当の考えです。その証拠に、私は高価な道具類(カメラとか計測機器とか、機械とか)を積極的に導入して、自分の殻を破り、元を取っているつもりです。
さて、私が「良い物は、安いですよ」と言い切れる価格帯とは、いくらなのか? 私の場合、大ざっぱな例えですが、新車価格を基準にしています。
今時の車って、中級車でさえ最高グレードでオプションをフルで付けたら、400~500万円はします。軽自動車だって最近は200万円以上もします。中には1,000万円くらいもする車を購入する人だって、それほど珍しくはありません。
なぜ皆さんが購入するのかというと、実用車だからです。すなわち、活用するからです。活用できれば、その価格に納得出来るのです。
弦楽器も全く同じです。その楽器で上達したり、気持ちよく弾いたりして活用できれば良いのです。それどころか、車と違って10年以上も、場合によっては孫の代まで活用できることもあります。こんな安い買い物があるでしょうか?
もちろん数千万円とか億とかの額になると、私は道具としては異常だと感じます。しかし、数十万円、数百万円ならば、決して非現実的な価格とは思えません。
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