初級者が初めて自分の楽器や弓を購入するとき、どの程度の価格、ランクの物を選べば良いのか迷うと思います。そして、「まあ、今はまだ弾けないし、とりあえず安いので良いか」となってしまうのです。

 しかし、それは間違いです。

  1. 初級者って、音楽人生の内で一番、吸収する時期なのです。すなわち、この時期に伸びしろが無ければ、後は、たかだかしれているのです。
     だからそんな大切な時期に、効率の良い道具を使うことこそが一番重要なのです。なぜなら、良い道具は自分を導いてくれるからです。私は、良い道具とは「もう一人の先生」だと主張しているくらいです。逆の事も言えて、安物の楽器を最初に購入してしまうと、上達しません。
  2. 初級者の時期はあっという間に過ぎます。5~10年なんて、あっという間に過ぎるのです。そしてその時には、そこそこ弾けるようになっているのです。しかし、その時、ほとんどの方は最初に購入した楽器や弓を使い続けています。楽器を調整に出したりして、もっと音を良くしたいとかの試みはしますが、元々の限界は重くのしかかり、その方の演奏への足かせとなってしまっているのです。
     それでは、さっさと買い替えれば良いのにと思うのですが、「楽器への思い入れ」とかがあって、なかなか買い替えない人がほとんどなのです。

 このように、最初に質の低い楽器(安物)を購入してしまうと、後々苦労するのです。

 それではどのような楽器や弓を購入したら良いのか? そこを専門家と相談するのです(そしてそこでお世話になってください)。ネットで情報を探したり、電話で問い合わせたりしても無理です。人と人との一対一の会話の中からしか、本質は得られないからです。

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