私は楽器の調整の時に、毎回ではありませんが楽器内部の清掃も行います。圧縮空気をf孔やエンドピン穴から吹き付けて、内部のホコリを吹き出すのですが、汚れが酷い場合には、工房内に霧がはったかのようにホコリで真っ白くなります。
時々そのようなメンテナンスを行っているのに、数年で酷くなってしまう楽器も多いのです。一体どういった仕組みで、楽器内部にホコリが溜まるのか不思議でなりません。
もちろん楽器を拭くタオルとかの綿埃もあると思いますが、楽器内部に溜まるのはもっと細かなホコリです。生活ホコリというよりは、空気中のホコリとか煤塵です。松脂の使用量も大きいのかもしれません。
楽器の演奏中に入っていくのでしょうか??
昔の楽器は、明らかにタバコのヤニで楽器内部がどす黒く汚れているものも多かったです。タバコの煙が楽器内部に入るのは、何となく理解できます。
通常の空気に含まれるホコリとか塵とかも、演奏中に楽器内部に溜まるのでしょうか?
以前、グリーンラインレーザーとスパースローモーションカメラを活用して、楽器の空気の動きを撮影しようとして、まだ実現していませんが、実験したいことばかりでなかなか実現できないのです。