これまでに何度も書いていることですが、音楽を再生するオーディオの品質で、演奏その物のイメージが全く変わってくるのです。

 おそらくほとんどの方はそれを知らないで(知ろうとしないで)現在に至っていると思います。なぜ知ろうとしないかというと、「知ってどうなるの?」と、「再生装置に、お金をかけるのは嫌」という理由からだと思います。

 例えば、先日私がいくつものオイストラフの演奏とか、コーガンの演奏とか、カザルスの演奏とかをアップロードしました。

 ところが、再生装置の音質の程度が低いと、彼等名人の演奏でさえ下手くそに感じる部分も多いのです。具体的には、音程が悪く感じたり、発音が擦れたような演奏に聞こえます。また、音も薄っぺらで魅力を感じません。

 しかし、本格的な再生装置で聴くと、全く違うのです。

 同じ人が演奏しているのにですよ! 

 私は「演奏の本質とは、演奏する側よりも聞く側の方にある」と主張していますが、今回述べていることも、その考えを裏付けています。

 何度でも言います。「演奏者としてのオーディオ装置」を是非ともグレードアップしてみてください。その出費、絶対に無駄にはさせませんから。

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