昨日、レーザー彫刻機を活用して、黒檀テールピースに手で細工するにはかなり複雑な模様を装飾したヴィオラを、購入してもらえました。
購入されたお客様は、もちろん音を気に入ってくださったのですが、この装飾もとても洒落ていて私は気に入っています。黒檀表面を深掘りして模様を彫っているので、一見すると見えない(見えにくい)のです。しかし、ちょっと斜めから光りを当てると、模様が立体的に浮き出ます。この「目立たない装飾」というのが粋です。ヨーロッパの伝統的な装飾方法では、通常はこの手の深掘りには、金箔を貼り付けて、金色模様に仕立て上げるのが普通なのですが、金箔を貼らないで黒のままでも良いと思いました。
音質的な面でも、プラスの作用はあっても、マイナスの作用が無いというのも重要なことです。
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