ちょうど2年前に、毎朝使っているコーヒーメーカーを保温ポット式に変えました。お昼でも暖かくて、重宝して使っていました。

 ところが半年くらい前くらいからか、「数時間経ったとはいえ、こんなにぬるかったっけ?」と疑問を感じるようになりました。冬の寒い時期ならそうだったのかもしれませんが、気温の暖かい時期に、この「ぬるさ」。もちろん、ポットのパッキンを確認したり、色々点検はしていたのです。

 それで、気のせいかとも思いながら、使い続けていました。

 ところが先日の日曜日に、妻も「コーヒーが結構冷めているね」と同じ感想を言ったからです。これでコーヒーメーカーの劣化を確信しました。

 新しいコーヒーメーカーを購入するために、色々なメーカーの物を検討したのですが、まずは現在の「劣化」の原因を知りたいと思い、同じ物を購入して実験してみました。

 

 

実験と経過:
1. まずは新旧のポットに水道水を入れて、同じ温度になるように調整します。そして、その水を捨てます。
2. それぞれにコーヒー6杯分の水を入れます。今回はコーヒー豆は入れません。
3. 同時にスタートボタンを押しました(設定はマイルド)。
4. 新品の方が、若干湯気の量が多いです。
5. ドリップ完了の時間は、両者ほぼ同じです(若干古い方が早かったです)。
6. 終了直後の両者のポットの中のお湯の温度を計測しました。 新:87.5℃ 古:81.0℃

 「はは~ん、ヒーターの劣化で、お湯の温度が低くなっていたんだ!これが原因か」と、結論づけて、ポットのお湯を捨てようとポットを持ち上げたところ、!!!!

 両者のポットの表面温度が全く違うのです。古い方は触ると熱いくらいです。おそらく真空ポットの機密性が劣化して、真空部分である空間に空気が入ってしまい、保温性のが落ちたのだと思います。

 タイガー社よ、魔法瓶の専門メーカーが、こんなのではダメではないか!

 

補足:こういう写真を掲載すると、「ポットを本体に装着したままにしておくと、早く冷めてしまいますよ」とかの、浅はかで余計なお節介のメールが来たりしますが、もちろんドリップ後にはポットは本体から外していますので、ご心配なく。そんなことよりも、サーモーグラフィで撮影すると、どこに熱が逃げているのかも一目瞭然です。

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