ドイツは日本以上に環境意識が高いです。

 最近ではポルシェの電気自動車とか、高性能EV車も多く発表(発売)されています。日本の自動車関連マスコミでも、大きく報道さています。

 ところが、そんなにも環境意識の高いドイツでどれほどEV車が普及しているかというと、それほど普及してはいないのです。

 なぜか? 答えは簡単です。実用的ではないからです。

 ドイツでは車をほぼ連続して片道500km走るなんてざらです。中にはちょっとした休憩を挟みながら1,000kmも走る人もいます。こうした自動車の使い道で、充電に何時間もかかるEV車が実用になるわけがないのです。だから実際に売れいてるのは相変わらずクリーンディーゼル車です。

 「EV車最高!」って言っている人は、車をたくさん所有している人か、売りたい側の人か、その太鼓持ちのマスコミか、またはカタログオタクだけでしょう。

 もちろん、郵便配達車とか、空港内の業務車とか、工場内の業務車とか、一日の移動距離が短くて計算できる用途としては最適だと思います。何も、EV車を全否定しているのではありません。無責任な宣伝をしている車業界のマスコミの事を批判しているのです。

 想像してみてください、混雑時期のSAの充電スポットのことを。充電が完了しているのに、休憩から戻らずにそのまま充電スポットに駐車しっぱなしにしている車に対して、次の順番を待っている人のイライラ度を。喧嘩が起きてもおかしくはないでしょう。

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