先日、STAX社のSR-L700とSR-L500というヘッドフォンを買ってきて、いくつかのヘッドフォンと比較しながら「演奏者としてのヘッドフォン」について比較試聴しました。

 その後も、時間を見つけてはSTAXのヘッドフォンを使って音楽を聴きました(プレーヤーはウォークマンNW-WMZ1)。

 ちなみに、SR-L500の方は比較試聴後、速攻でお客様にあげてしまったので、SR-L700を使っています。

 それで実感しているのは、STAXのヘッドフォンは聴き疲れしないということです。見た目がゴツいので、聴き疲れしそうな印象なのですが、実際は本当に聴き疲れしません。このヘッドフォンならば、1時間以上でも苦痛無く聴けると思います。

 聴き疲れしないその理由は、
・ヘッドフォンが軽い
・パッド径が大きくて、耳を完全に被うので、耳に圧迫感が無い。
・頭の締め付けがほとんど感じない。
・完全オープンタイプなので、耳が蒸れない。
・完全オープンタイプなので耳を塞がれている感じが少ない。
・音が頭の中に無理やり流されている感じが少ない(STAXヘッドフォンの特徴)。
・音の品質が高いので緊張感を感じずに自然に聴ける。

 もちろん、スピーカーで聴くのが理想です。どんなに優れていても、スピーカーの音と、ヘッドフォンの音の出方ではタイプが違います。だから正直言って、スピーカーの代わりにはなりません。

 しかし、それでもヘッドフォンでしか音楽を聴けないという環境の人もいると思います。そういう人には、STAXヘッドフォンもお勧めです。

 ちなみに、ノイズキャンセリングヘッドフォン(またはイヤフォン)の話は、また別の話になります。

補足:このSTAXヘッドフォンは環境騒音を遮断したりする事はできません。スカスカ状態です。逆に聴いている音も、外に派手に漏れてしまいます。だから環境騒音がうるさい中では実用にならないかもしれません。そういうときには、ノイズキャンセリングヘッドフォンをお勧めします。

補足2:強いて悪いところをあげるならば、
・必ず専用のヘッドフォンアンプが必要になるので邪魔だし、汎用性に大きな制限がある。
・リボン状の大きなケーブルが邪魔。
・ウォークマンやスマホにSTAXヘッドフォンを装着して、移動しながら気軽に聴くとか、ほぼ不可能です。
・造りが華奢で、雑に扱うと直ぐに壊れそう。

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