少し前のブログでも、「スピーカーで音楽を聴いてください」みたいなことを書きましたが、ヘッドフォン(またはイヤフォン)で聴く音楽って、とても違和感があって、どうしても音楽を楽しめません。

 もちろん外で音楽を聴いたり、または音のチェックをするときには、私もヘッドフォンとかイヤフォンとかを活用します。しかし、いわゆる「音楽を楽しみたいとき」にそれらで聴いても苦痛なのです。

 これまで私はさまざまなヘッドフォンも試してみました。STAXとかのヘッドフォンなんて素晴らしいと思います。しかし、それでも違和感は大きいです。具体的に表現すると、ヘッドフォン(またはイヤフォン)で聴く音楽って、どうしも身体の中で鳴ってしまうのです。もちろん先のSTAXとか、それ以外のオープンタイプのヘッドフォンとかで聴くと、幾分はましなのですが、それでも「内で」鳴ってしまいます。

 その理由は、おそらく音の位相差とか、音色の変化なのだと思います。例えば、スピーカーから出ている音って、頭をちょっと動かしただけで、位相も、音量も、音色も変化します。しかし、ヘッドフォンの場合には、常に一定なのです。これが「内で鳴っているか」、「外で鳴っているか」の違いに感じ取れると思うのです。

 ちょっと極端に例えるのなら、「スピーカーで鳴っている音楽=リアル」で、「ヘッドフォン、またはイヤフォンで鳴っている音=引き籠もり」なのです。

 最近の若い人達って、イヤフォンばかり使っている人が多いです。だまされたと思って、きちんとしたオーディオ+スピーカーで音楽を聴いてみてください。必ず新しい魅力を感じるはずですから。

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