楽器の音色とか演奏方法って、様々な「言葉」で表現されます。しかし、言葉って受け取る側の理解によって、全く違った内容になってしまうことも多いのです。
例えば、「深い音」ってよく聞く言葉です。しかし、多くの方は「優しい音」とか「柔らかい音」とか、「こもった音」とかって勘違いしている人が多いです。
実際には、「弓の圧を利用して、さらに弓のスピードを落として演奏することによって、楽器の胴体を振動させ、ダイナミックレンジを引き出す操作」なのです。
この演奏技法を実行するためには、「真の意味での性能の良い弓」と「ダイナミックレンジ性能の高い、良い楽器」が必要になります。
すなわち、演奏技術の話し以前の問題なのです。これが「理」なのですが、なかなか私の主張を信用してもらえません。
「演奏(者)絶対主義」的な考え方が蔓延しているからです。そういう考え方は、現代スポーツ界では、すでに時代遅れなのです。
関連記事:
- 音楽を良い音で聴いていないという事は
- ぼけてこもった音と柔らかい音は違いますよ
- 「理」とか「科学的」というのは、「物理学(学問)」の事ではありません
- 工房にて良い音でレコード(またはCD)を聴いてもらうのは、効果的です
- 「弦」単体だけでは何も語れません