以前にも何度か「理想のヴィオラの音って難しい」って事を書いた事があります。何となくで良ければ、ヴィオラの音のイメージってあるのですが、あらためて「お勧めのヴィオラのレコードやCD紹介して欲しい」と言われても、いざとなると返答に迷います。
困難な理由は、「ヴィオラの音」と「ヴィオラの演奏」の要因があって、それらのバラツキが、ヴァイオリンやチェロと比べて差が大きいのです。
「基準が無い」と言ったら良いのか、「評価の基準が定まっていない」というのか、または「基準レベルを作り出すための、全体的な数とレベルが低い」と言ったら良いのか・・・。ヴァイオリンやチェロと比べてですが。
そんな感じで、「お勧めのヴィオラのレコードや、CD」を紹介するのも難しいのです。
無茶を覚悟で、あくまでも私のお勧めを(以前にも紹介したことがありますが)3枚紹介します。
もちろんそれ以外の素晴らしいヴィオラ演奏もありますが、是非この3枚を聴いてみてください。どれも「ヴィオラの音」も「ヴィオラ演奏」も素晴らしいです。ヴィオラ独特の「ミャーミャー」鼻が詰まったような音が少なく自然でレスポンスが良く、しかしとても豊かな音がします。
パスキエ演奏のモーツァルト作曲ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 (中古CD けっこうレアです)
オイストラフ演奏のモーツァルト作曲ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
兎束俊之演奏のブラームスヴィオラソナタ (CD版は)
ちなみに、以前に掲載した「ヴィオラの音比較一覧」はこちらです。
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