私はオイストラフ演奏の様々なレコードの音源をアップしていますが、その演奏の音について共通して言えるのは
・演奏が上手:まあこれに関しては、オイストラフに限らず、優秀な演奏家の演奏は皆上手です。才能とか能力の問題とも言えます。
・ダイナミクスの範囲が広い:ここが一番言いたいところです。小さな音から、大きな音への幅が広いのです。言葉で言うと、当たり前の内容のように感じますが、意外とそれを実現できている演奏って少ないと思います。
・大きな音で弾いている時に、アタックがかかっていない(雑な音が出ていない)。
・ワンボウでの演奏中に、音切れ(先細り)を感じない。
私がオイストラフの演奏で総合的に感じるのは上記の内容です。これってすなわち、私が常々「弓の性能」で説明している内容と、多くが重なっているのです。
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