オイストラフ演奏の「悪魔のトリル」の一部分の新旧比較です。相変わらず、歳をとっても演奏の衰えを全く感じさせません。凄いですね。
オイストラフ演奏(48歳)
ウラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)
録音:1956年
オイストラフ演奏(62歳)
フリーダ・バウアー(ピアノ)
録音:1970年
この「悪魔のトリル」だけに限りませんが、晩年のオイストラフの演奏は弓のちょとだけスピードが速くなって、良く言えば「叙情的」に、悪く言えば「溜めが無い」って感じになっています(注)。もちろん、どちらが良いとかの話ではなくて。
注:「・・・弓のスピードが速くなって、溜めが無くなって」とは言え、他の演奏家と比べれば凄まじい「溜め」があります。例えば1970年演奏の2分13秒~20秒くらいの伸ばしの音を聴いてみてください。
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