私は一貫して、「電子チューナーは使わないで、音叉を使うべき」と主張しています。その理由は私が書いた他の記事を読んでいただくとして、今回は、電子チューナーで測ったピッチの値の精度について書きたいと思います。

 通常の電子チューナーって、数千円で売っています。一方、FFTアナライザって数百万円もします。

 だから人によっては「数千円の電子チューナーの精度なんて当てにならない」と、思われている方も多いと思います。しかし、公平な立場で私がアドバイスするならば、事ピッチを測るだけならば、数千円の電子チューナーの精度が劣ると言うことはありません。それどころか、数百万円のFFTアナライザよりも高精度だったりすることもあります。

 というのは、それぞれの機械で目的が全く異なるからです。

 FFTアナライザは、複雑な音声データをFFT計算をして倍音波形に分類するというのが目的です。だから、サンプリング数とか、窓関数とか、色々な要因で結果や精度が結構違うのです。

 一方、数千円の電子チューナーの仕組みは、ものすごく単純です。おそらく、マイクで音を入力して、その波形の各ピークの音の時間を測定します。例えば1秒間の間に、何回のピーク(電圧の最大値?)があったのかを数えるのです。もしも1秒間で440回のピークをカウントしたとしたら、液晶画面に「440Hz」と表示します。

 こんな単純な仕組みだからこそ、意外と正確です。

 

 ただ、何度でも言いますが、音叉を使った方が絶対に上達します。間違いありません。

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