昨日、私の工房の常連さんのお客様が久しぶりにいらして(コロナ禍の影響で)、話し込んでしまいました。このお客様ご夫婦は私の事をとても信頼してくださっていて、楽器も弓も(それも高価なクラスの)購入してくださった方なのです。

 だからついつい愚痴も言ってしまいました。

 それは、「ネット検索はたくさんあるのに、いくら仕組みや理論を説明をしても、結局の所信用されていない(購入してくれない)」という愚痴です。こんな愚痴を言うのは誰の得にもならないので、言うべきでないのですのが、気を許したお客様にはついつい本音が出てしまいます。

 そこでこんな返答がありました。

「いやあ、私も最初はそうでしたよ。佐々木さんから『楽器や弓は自分で選ぶのではなく、私が勧める物を購入すればよい』って言われて、何を言っているんだこの人は?って思いました」、と。「しかし、今はその意味が判ります。」

 まあ、そんなものかもしれませんね。それが当たり前なのかもしれません。

 愚痴なんか言っている暇があったら、自分の技術や見識を高める努力をすべきなのです。ゴールや目標は、見えないくらいの遥か先です。だからやり甲斐もあり、しかし挫けそうにもなります。

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