先日にも書きましたが、GEWA製のケース、またはJAEGER丸ケースの楽器固定紐のコーティングが、日本の高温多湿の影響で加水分解して、べた付くトラブルがあります。

(ちなみにJAEGER角ケースは最初から本革紐が付いているので、このようなトラブルはありません。)

 これはもしかしたら、日本の気候だけの問題以外にも、輸入輸送時の環境(特に船便とか)も影響しているのかもしれません。いずれにせよ、ベタつきのトラブルがあることは現実です。

 さて、だからといって、GEWAのケースが悪いとか、JAEGERケースが欠陥だとは全く思っていません。それどころが素晴らしいケースだからお勧めしているのです。

 昨日、JAEGER丸ケースを購入してくださった方(紐を交換済み)も、初期トラブルがあったにも関わらず、「素晴らしいケース」と満足してくださっていました。

 

 さて具体的な改造方法を書きます。
1.本革製の平紐(幅3mm)を購入。ユザワヤ等で売っています。
2.ケースの紐を長さ3cmくらいに短くカット。本革紐は25cmくらいの長さでカット。
3.本革紐のザラザラした面に、木工用ボンドなどを付けて接着(ケース側紐の接着面のべた付いている面を、薬剤などで事前に拭き取ってください。)。接着ののりしろは1.5~2.0cm位の長さです。
4.理想的には写真の様に金属カシメで固定すると、さらにそれっぽくなりますが、これは無くても実用上問題ありません。

 

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