ティンパニーだとか、トライアングルって、とても単純な構造をしています。しかし、叩く場所によって出る音が変わります。
それは打楽器演奏者による「演奏技法」とも言えますが、もっと根本的な言い方をすれば、「物理運動」と言えるのです。すなわち、演奏とは「的を射た、物理運動を引き出す行為」と言えるのです。
これは弦楽器においても全く同じです。私が「コンと膝を叩くと、脚がピクッと動く」という例えをした、それも同じです。
「芸術」とか「表現」とかは、その次にくる内容です。なぜなら、良い音無しに、表現も何も無いからです。
補足:
自分の楽器以外の楽器(例えばヴァイオリンを弾いていらっしゃる方でしたら、ヴァイオリン以外の楽器)を弾かせて(いじらせて)もらったり、またはその演奏者と会話したりすることは、とても勉強になります。
なぜならば、「以外の楽器」の事は、主観的にならずに、客観的に、俯瞰で観察することが出来るからです。
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