よく、「調整はどのくらいの期間で来たら良いですか?」って尋ねられます。
大ざっぱに言えば、半年ごとにいらっしゃる事をお勧めしています。季節の変化、年間のメイン演奏会の回数、弦や毛の劣化度合いから、半年ごとの調整は必要と感じているからです。
しかし、より正確な事を言うと、調整とは自分に気づかないトラブルを未然に防ぐ手段なのです。「自分が気づいていない事を、どうやって防ぐのか?」
これは調整の頻度を増やすしかないのです。
「自分には判らないのですが、楽器の具合はどうですか?」という調整が理想です。人間の健康診断と同じです。
または、E線1本が切れた場合でも、通販で購入して自分で張り替えたりせずに(事実、自分で張り替えようとして駒を倒して、響板を割ってしまった方もいます)、工房にいらっしゃる事が重要です。そこで会話が生まれるのです。
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