最近の風潮ですが、ネットでバズった商品が、あっという間に品切れになります。そのくらい、多くの人々がネットに依存しているのでしょう。

 依存というよりは、中毒と言った方がよいかもしれません。

 百歩譲って、衣類や家電商品ならネット情報を信用して、通販からワンクリックで購入するのもありなのかもしれません。しかし、弦楽器関連の商品や情報を、安直にネットに求めるのは危険すぎます。

 私の工房にも、「ブログを読んで・・」と、弓を購入しにいらしたお客様は何人もいらっしゃります。私を信用してくださって、とてもありがたいことです。

 ただ、私の書いた記事であっても、安直に信用してはいけないのです。具体的に書くと、私の書いた記事の一部分だけを読んで、自分の都合の良いように解釈してはいけないのです。それでは上記の家電購入と全く同じです。

 それではネット情報をどう処理すべきなのか?

 まずは、私の書いた記事を出来るだけたくさん読んでください。そして、私の主張に一貫性があって、そして同意できるものを感じたのなら、まずは私の話を聞きに工房にいらしてください。

 そして実際に会って説明を聞いた上で、「この人なら信用できる」と思ったなら、そこではじめて商品の購入を検討してください。

 同じ事は「予算」についても言えます。最近の多くの方は、ご自分で「***円の楽器(弓)」を、と決めきっているのです。もちのんご自身の予算の都合はあると思います。しかし、ご自分が思っている価格が現実的なのか、長期的にみて損をしないのか、等々、それに信頼できる専門家との実際の会話の中で相談してから、それから自分で検討すべきなのです。

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