具体的な製品名をあげると中傷になってしまいますから、そこはぼかして書きますが、ある「高級軽量肩当て」を使っていらっしゃる方が意外と多いのです。

 昨日にも、少し前にも弓の試奏でいらした方が、その肩当てを使っていました。テレビの演奏番組でも、その肩当てを使っているプロの奏者をたくさん目にします。

 ところが、この肩当て音がイマイチなのです。購入する人って、「価格」、「メーカーの知名度」、「プロの演奏者が使っている」。「装着フィット感」だけで購入してしまうのでしょう。おそおらく音響的な視点から、または技術的観点から選択している人はほとんどいないと思います。

 なぜならば、弦楽器関連世界は、あまりにも非科学的だからです。だから音の仕組み、技術的(科学的)根拠、などが無視され続けているのです。

 それではこの肩当てを使うとどうなるかというと、音が籠もります。丸くなります。その仕組みはここでは説明しませんが、きちんと科学的な根拠もあります。

 メリットをしいてあげるのなら、外れにくいのが特徴です。

 皆さん、ネット検索して商品を購入しないで、きちんとした技術者と付き合いましょう。

 

補足:この記事だけを読むと、まるでこの高級肩当ての音が最悪だと誤解される方もいらっしゃるかもしれません。そうではありません。もっと酷い肩当てなんてたくさん存在していますし、実際に多くの方が無頓着に使っています。それらと比べたら比較的まともな音の肩当てとも言えます。

関連記事: