ここ数日、「弦楽器製作工程BD」を製作するためにコツコツと作業しています。まあ地味な作業なこと。皆さんはもっと簡単に自作しているだと思っているのかもしれませんが、実際に行うととても難しいのです。

 パッケージの印刷の色合わせだって、適当に印刷されていれば良いというレベルと、「きちんとした色に」というレベルとでは、難しさは全く違います。

 私が使っているプリンタはOKIの本格的なCMYK Postscriptプリンタです。それをAdobe Illustratorから印刷するのですが、きとんとした色合わせが出来ていないと、色違いだけでなく、グラデーションが旨く表現できなかったりするのです。印刷って、精度を求めるほど、倍々で難しくなります。

 そんなわけで、久しぶりにプリンタのカラープロファイル(ICCプロファイル)を作り直しました。X-Rite社のi1 Proという測色機を使ってカラーパッチを出力して、それを読み込んでICCプロファイルを作成するのです。
 一見とても面倒な作業に感じるかもしれませんが、結果的にこの正攻法の方法が一番効率的です(補足)。

 ディスクの製作も大変です。BD-DLを時間をかけて焼いて(コピーして)、今度はそれらを一枚一枚盤面印刷です。さらに内部の説明書きを印刷して、最後はシュリンク梱包。

 地味な内職仕事が続きます。

 そんな「弦楽器製作工程BD」、興味がある方は是非ご購入ください。きっと無料のYouTube動画からは得られないものを感じ取って頂けると思います。私が追求している「音の本質」です。

 

補足:上記本格的なX-Rite社i1Proカラーマッチングシステムって、何十万円もする機器なのです。だから導入するのを避けて、試行錯誤で色合わせをしている人もたくさんいらっしゃいます。しかし、結局、そんな試行錯誤の努力は時間の無駄でしか有りません。
 これは弦楽器に関しても同じです。多少無理をしてでも、本格的な楽器や弓を早めに購入した人が、人生の貴重な時間を無駄に費やさずに、素敵な演奏に繋がるのです。

 逃避からは何も生まれません。ただ、それを認めようとしないのが「逃避」なのですが。

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