私が以前から、上達への3障壁として「ケチ」、「見栄っ張り(プライドの高さ)」、「面倒くさがり」と主張しています。これらの内容って、適当に私が言っているのではなくて真理なのです。
いきなりこの3つの内容を打破するのは困難です。なぜなら、誰しもわざと行っているわけではないからです。それどころか、良かれと思って行っている行為(=癖、性格)なのです。
しかし、私にだまされたと思って、その中の一つでも変えてみてください。突破口になりますから。
例えば、楽器を選ぶ場合にも、男性の場合と女性の場合には、若干の差を感じます。男性の方がプライドが高いのです。だから自分で判断して、選ぼうとするのです。もっと言えば、私の言う事を全面的に信用しません。
その点女性の場合には、「私にはわからないので、佐々木さんにおまかせします」って会話になることが多いのです。だから結果的に、女性のお客様が所有している楽器の方が良い物が多いのです。
もちろん、個々の人によって違いはあるのですが。
自分自身の能力って、自分が思っているほどは高くないのです。得に、自分の殻の外の価値観、例えば「今の楽器よりも良い楽器」の価値観は、自分自身には原理的に判断できないのです。
しかしそこで、「自分にはできる」と思い込んでいる自分がいるとしたら、その時点で結果的に選ぶ楽器の質は決まってしまうのです。
私は皆さんの人としての能力が低いなんて思ったことは、微塵もありません。それどころか優れた人だらけです(得にアマチュア演奏者は頭の良い方ばかりです)。私が主張しているのは、楽器の技術に関しては何も判っていないので、「我々専門家を信用しましょう」という事なのです。
自分で選ぶのではなくて、信頼関係を構築している専門家に紹介された楽器を、信じて購入する事が一番良い楽器への最短距離なのです。嘘でこんな事は書きません。
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