弓の性能の説明をしている中で、私が「これまで、こんな説明聞いたことがなかったでしょう?」と言うと、
「いや、そうでもないですよ。私の先生も同じように言っていましたし」とか、「以前通っていた楽器店からも、似たような説明を聞いたことがあります」とか言うのです。
たぶん、無意識に、相手の説明に全面的に同意することは、自分が負けを認めてしまう、みたいなくだらないプライドがはたらいてそう言ってしまうのでしょう。
なぜなら、そういう説明を既に他で聞いていて、それが理解できていない方がよほど致命的(自分の理解力の無さをわざわざさらすだけ)なので、わざわざそんなことを言うわけがないのです。たぶん、とっさにそう主張してしまうのでしょう。
私は、「私だけが世界で一番理解しているのだ」とか「私が世界で最初にこういう説明をしているのだ」とか、そういう下らない話しで説明をしているのではありません。説明の、話しの流れとして、そう言っているだけなのです。
本当に重要なのは、自分の薄っぺらなプライドを守ることではなくて、「いかに吸収するか」なのです。
そのためには聞き上手でなければなりません。話している私を「いや~、そんな説明初めてですよ」とかおだてて、いい気にさせて、もっと話しをさせるくらいの気持ちがなければならないのです。バカもおだてりゃ、木の上からでも説明を続けてくれるのです。
出来る人は、聞き上手です。これ、本当です。
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