先日、ドイツの弓製作者の工房へ仕入れに行った時、工房に作りかけの水牛角製のフロッシュがあったので、その重さについて質問してみました。

 そうしたら、「黒檀」「水牛の角」「象牙(マンモス)」の加工前の素材を出してきて、丁寧に説明してくれました。

 水牛の角のフロッシュは、一見とても重そうなのですが実は黒檀とほぼ同じ質量だそうですで(実際に目の前で測りに乗せて、重さを比較してくれました)、実際手に持ってみると、見かけよりも軽くて驚きました。従って、水牛の角でできたフロッシュの弓の重量バランスは、黒檀フロッシュ製とほぼ同じだそうです。

 象牙はそれらより重く、そのために彼は象牙製のフロッシュを使う場合にはネジを軽量タイプにして、バランスの調整をしていると言っていました。

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