同じ品質の貝で、さらに同じくらいの使用期間の方でも、人によってフロッシュのスライド貝板の傷み方(溶け方)には差があります。
人によっては、わずか10年でボロボロに薄く溶けてしまっている事もありますし、人によってはほとんど傷まずに、貝の表面に艶さえあるくらいの状態の人もいます。
この差は何なのか? どこから生じる差なのか?
おそらく、使用者の体質によるものも大きいと思います。具体的には汗の量とか、汗の質とかです。これはある意味、どうしようもありません。
しかし、もっと単純な理由もあるのです。スライド貝板が傷みやすい方の多くは、貝部分を無意識に触っているのです。だから貝が溶けてしまっているのです。人によっては、親指の跡が凹みとしてくっきり付いている人もいます。
皆さんも、意識して、貝の部分を触らないようにしてください。弓のフロッシュの傷み方が全然違ってきますよ。
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