今週末に、高円寺の阿波おどりが開催されるのですが、道路脇には名前の書かれたガムテープがビッシリ貼られています。場所取りのつもりなのです。以前はこんなバカなことをする人はごくわずかで、そんな事をしたら恥にさえなったのですが、今はこんな常識無しが当たり前になってしまいました。

 また、電車のドアが開いた途端、出る人に逆らって入っていく「常識無し」も多いです。電車の優先席に、悠々と座っている若者~中年も多いです。

 自転車の非常識な乗り方をしている人、販売店で店員を見下したように話している人、電車やレストランなどで子どもに騒がして注意もしない若い親、横に子どもが座っているのに平然とタバコを吹かせる人、街のあちこちにたいした悪意もなく落書きをする若者、またはまともに礼儀正しい会話や態度で会話も出来ない若者も急増中です。

 

 ついつい「最近、常識無しが増えてしまって」とか、「そんな常識もわからないのかな?」と愚痴を言いたくなってしまいます。しかし、冷静に考えてみると、「常識」とは最初から備わっているものではなく、根気よく親や社会から教わって覚えるものなのです。

 すなわち、「最近の若い者が常識知らず」なのではなく、我々世代、またはもう少し年配の世代の方々が、その様な根気強い教育を放棄してきたとも言えるのです。我々が自分の中で「常識」と思っている概念は、我々の親や社会の先輩達が丁寧にたたき込んでくれた「宝」でもあるわけです。

 あなたは他人に対して本気で怒れますか? または普段から、自分の子どもと同じくらい他人の子どもを真剣に大切に教育していますか? 日本のために。

 いや、もっと小さくてもかまいません。会社で若い人を本気で叱っていますか? 嫌われ者役をかってでていますか?

関連記事: