佐々木ヴァイオリン製作工房のホームページ中や、このブログ中にも何度か書いた事がありますが、ヴァイオリンの歴史の中で最も重要な発明の1つとして、「弓の逆反りの発明」があげられます。ほとんどの方は、この意味がわかっていません。

 これは実際の演奏と直結する非常に重要な内容なのですが、その本質を勘違いしてしまっているのです(だから演奏も勘違いになって、自分の真の能力を発揮できていないのです)。私が「弓の性能の理論」を主張しているのも、これを発揮するためでもあります。

 

 余談になりますが、ヴァイオリンの歴史のなかでの重要な発見を3つあげるとするならば

1. 弓の発明
2. 5度調弦
3. 弓の逆反り

 細かく言えば、上記の内容から派生した様々な重要な事は沢山あります(例えば「響板の隆起」とか)。こうして、まるで歴史を紐解くように、ヴァイオリンの発展(変遷)の歴史をたどっていく事で、重要な事ややるべき事がはっきりと見えてくるのです。

 私はこういうことをいつも考えて(妄想して)います。まるで「ヴァイオリン(族)」という宇宙の中をフワフワとしている感じです。「今日はあっちの方を見てみよう」、と。

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