一昨日には、以前私の工房で弓を購入されたヴァイオリニスト(購入当時は音大生でしたが)の紹介で、二人の若いヴァイオリニストが弓の試奏にいらしてくださりました。

 私の工房のお客様はアマチュアの方が多いのですが、プロの奏者がいらしてくださるのは、また別の意味で嬉しいことです。

 結果と感想はいつもと全く同じです。お二人とも、自分の演奏の変化に驚いていました。事実、横で聴いている私も、ゾクッとするような演奏の表現力を感じることができました。このような劇的な変化が、たった1時間で起きるのです。しかし、なにも不思議なことではありません、科学的に当然のことだからなのです。

 逆の事も言えて、彼女たちのように能力がありながら、蔓延している勘違いした嘘の弦楽器関連の情報を信じ込んで、間違った楽器や弓を購入したり、間違った奏法を追求したりして、自分のその能力に気がつかないまま数年~数十年も過ごしている人が多いということなのです。

 結局、予算の関係からその場で弓を購入することにはなりませんでしたが(申し訳ありませんが、私の工房ではローンとか分割払いとかは受けておりませんので)、私の紹介した「本当の意味での性能の高い弓」という事に対しては納得して頂けたようです。

 しかし、「良い弓」は無理をしてでも購入するべきと思います。年々高くなっていますから。消費税だって、また上がりますし。

 

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追記 再び試奏しにいらして、先の弓を購入してくださりました。

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