一昨日、一週間かかりっきりで調整していたチェロ（けっこう手こずったのです）をお渡ししたのですが、その感想のメールをいただきました。たくさん具体的な感想を書いていただいたのですが、とても気に入っていただけたようで、ほっとしました。

　そして何よりも嬉しかったのは、少し前に私の工房でお売りした弓の性能と、今回のチェロの調整が、ちゃんと総合的に考えられた上でなされているということを理解されている事でした。まさに私が狙って行ったことを、ちゃんと感じ取ってくれたようです。

　例えばその一例として、「アクセルを踏むような感覚で弾くことができる」というような感想をいただきました。なるほど、なるほど、そのような例えは初めてですが、その通りです。私は通常、「楽器の底の深さを感じるような」とか、「楽器のダイナミックス」とか、「楽器からの反発感、または抵抗感」というように例えるのですが、「アクセルを踏むような感覚」とは、まさに、私も同意です。このような調整は、性能の低い弓で行うことは不可能なのです。

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