最近また、建設関係の地盤調査の件で問題が出ています。それにしても、日本の「見えない部分の手抜き(または偽装)」文化はいったい何なんでしょうか?某C国の事を笑っていられる立場でしょうか?

 楽器関連でも同じです。皆さんに見える部分よりも、見えない部分こそが重要な部分なのです。この「見えない部分」というのは、何も楽器の内部の話を言っているのではありません。皆さんが「判らない部分」または、「知らない部分」、または「内部等で物理的に見えない部分」など、様々な要因です。特に、「判らない部分」という内容が重要なのです。

 多くの方は、だまされないために「知ろう」とします。知識を得ようとするのです。もちろんそれはそれで大切な行為なのですが、しかし一歩間違えると、「知ったかぶり」になってしまい、その浅はかさを逆に利用されて、自分自身の足下をすくわれるのです。または、業者側に悪意は無くても、自分自身が勘違いして、変な弓や楽器を進んで選んでしまうのです。

 それでは、「いったい、何を信じたら良いのか?」

 まず最初に言い切れるのは、「自分を信用してはいけない」ということです。自分は判っていないのです。すなわち、自分で試奏しまくって選んだ弓や楽器は、大体は本人が思っているような性能の楽器ではありません。これは演奏技術力とは、全く関係ないのです。

 それでは、「具体的に、どうしたらよいのか?」

 これまで何度も主張していますように、「楽器」を選ぶのではなく、「人」を選ぶことです。もっと具体的に言えば、凄い人(もちろん技術も)と親身になれる関係を築き上げることです。その関係性の中で、本物の「技術」や「理」というものを理解できるようになって、その流れから「楽器」というものの「縁」をつかみ取るものなのです。

・ネットで調べているようではだめです。
・脚を使って(交通費も使って)、直接相談に行くべきです。
・自分のプライドは捨て去って(あなたが思っているほど、あなたのプライドというものは大したものではないのです)。
・自分が腹を割って相談することで、相手も腹を割って答えてくれるでしょう。自分に壁を作っている人は、結局誰からも相手にされません。
・おいしい話はありません。
・「本物」は、「理」にかなっています。従って、結果はすぐに出ます(感覚論ではないからです)。感覚論は怪しいと思うべきです。
・自分が聞きたくない話、または自分が受け入れたくない(拒絶したい気持ちの)話こそ、あなたにとって本当に必要な内容かもしれません。

 

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