12月末に100年以上経っているのに、とても健康的なヴァイオリンを仕入れました。もちろん元々の作りも良い物でしたが、「割れなどの破損が最小限 & その後の修理が良質」だったのです。そういう楽器って、意外と有りそうでなかなか無いものです。
そのヴァイオリンの音が、私としてはとても衝撃的でした。私の良い音の価値観が少し変わったと言っても決して大げさでもないくらいの楽器でした(もちろん私が再調整し直しています)。
良い音の基本は「作りの良さ」∩「損傷の少なさ」∩「これまでの修理の良さ」∩「現在の調整の良さ」なのですが、まさにそれが再確認できました。勉強になりました。
ちなにみその楽器はすぐに売れてしまいました。もう少し工房においといて皆さんにも試奏させてあげたかったのですが。
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