私の工房に初めていらっしゃる方とか、ネットの検索をしている人とか、または私が色々なところで見てきた人や楽器での経験ですが、私の当初の想像以上に、「良い音」だとか「音質」だとかに拘っている人って、かなり少ないみたいです。
それでは何に拘っているかというと、「自己満足」に、なのです。「自己肯定」と言っても良いかもしれません。
すなわち、自分の考えを変えてまで、自分を変えてみようと、または別世界を覗いてみようと思っている人って、悲しいかな、少ないみたいです。だから酷い楽器を買ったり、音が悪い楽器や弓で平然と得意満面で(自分はそれが良いと思っているみたいです)弾けるのです。
まあ、自己満足を求めている人に、何を言っても無理なのですが。ネット検索だって、自己満足(自己肯定)のために行っているわけですし。
なぜ「本質」を求めないのかなあ? って、不思議に思います。
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