先日、妻のYが所属するアマオケの演奏会の「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」の曲目紹介を書いていました。興味深い内容なので、その一部分を私のブログでも紹介したいと思います。
以下、引用
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ドイツ中部の古都、ニュルンベルク。ベルリン・ミュンヘン・フランクフルトのどこへ行くにも都合の良い交通の要地だ。それ故に中世以来、政治・経済・文化の中心地として発展してきた。その発展を支えたのが職人であり、職人の親方がマイスターだ。
当時の職人は流浪の旅をして専門技術を磨くのが義務で、彼らは吟遊詩人としても活躍していた。なぜ職人=歌手なのか?職人の組合は別名を「歌学校」と言い、弟子→門弟→歌手→詩人という段階を経て、厳しい試験に合格した者だけがマイスターの称号を得ることができた。マイスタージンガー=「親方歌手」には、文学、音楽、修辞学、哲学、神学など総合的な教養が要求され、教養が無い人間には徒弟を仕込む資格は無いと見なされたわけだ。
ドイツには今でも、手工業者の営業資格としてのマイスター制度がある。歌こそ現在の試験科目にはないが、専門的な技術の習熟と同様に次世代の教育義務重視という点は、マイスターの最重点要素の一つと見なされ、しっかりと伝統は受け継がれている。
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は1867年に完成した喜劇で、舞台は16世紀。主人公の騎士が意中の女性との結婚がかかった歌合戦に出場し、靴屋の親方に助けられながら、様々な妨害を乗り越えて優勝するといった内容だ。
以下省略 by 佐々木妻Y
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引用終わり
私自身がドイツのマイスター試験を受ける上で、マイスターの試験方法、講習会の内容、さらに歴史的な内容などを勉強したり、調べたりしてきました。
ところが「ニュルンベルクのマイスタージンガー」に関しては、私自身もなぜ「親方」が「歌手」なのだろうか?とは不思議に思っていたのです。単なるマイスター達の余興程度にしか考えていませんでした。
ところが妻の文章を読んで、これまで私が習ってきた「マイスター試験」とぴたりと合致したのです。なるほど「歌」とは一般教養部門の試験だったのか!日本でいえば、「詩吟」を唄える教養と言ったところでしょうか?
妻Yに感謝!
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