昨日、弟子の林さんのプリウスで妻と三人で新潟県の燕三条に行ってきました。意外に見えますが林さんは車が大好きなので、車の話になると話題が尽きません。運転するのも大好きだそうで、新潟県までの往復、一人で運転してくれました。
 燕三条はさすが「技術の町」で、到着して最初に行った燕三条地場産業振興センターの展示商品を見ただけでも、この町の技術力の高さを感じることができました。
 次に見学の予約をしておいた田齋のみ製作所に行きました。私も(林さんも)この田齋のみを(も)使っていますが、その作りの素晴らしさに感心して見学を申し込んだのです。
 説明してくださったのは息子さんで、私よりもちょっと若いくらいの年齢の方でした。お父さんもまだまだ現役でいらっしゃるのですが、メインで活躍しているのは息子さんの方なのだと思います。
田齋のみ
 当初私は、鍛冶作業を横から見学するくらいだと思っていたのですが、そうではありませんでした。私たちたった3人のために、わざわざ一からノミを説明しながら作って見せてくれたのです。何よりも驚いたのは、かなり専門的に事細かな内容まで説明してくれるのと、さらに驚いたのはその科学的な研究からくる説明でした。自分自身も似たようなスタンスの探求を行っているつもりですが、その私でさえ感心してしまいました。
 とても勉強になりました。そして田齋さんの職人としての技術力と研究心に尊敬の念をかんじました。さらに凄いと感じたのは、お父さん「田齋」の方です。通常、「師匠」は弟子が新しいことを行おうとすると上からガミガミ言うものなのです。ところが、私の感じた限りですが、お父さん田齋さんは、息子さんの行っていることを尊重しているのです。凄いことです。これこそが器の大きさと、技量の大きさがなせる技なのだと思います。
 勉強になりました。田齋さん、ありがとうございました。

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