先日ドイツに行ったとき、ミュンヒェンからニュルンベルグを通り、バイロイトも通る路線の長距離電車移動の日がありました。

 そこで「よし、この機会に『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を全曲通しで聴こう」と決意しました。私は4枚組のCD(SACDハイブリッド版)を持っていますが、今まで一度も通しで聴いたことがないのです。

 途中うとうとしながら聴いた部分もありましたが、初制覇です。長かった~。

 しかしいつも思うのは、ポータブルステレオプレーヤーで聴く音楽は、工房のオーディオ装置で聴くのと全く違うのです。このCDの前奏曲の演奏は素晴らしく、特にコントラバスの縦の線が絶品なのです。しかし、それがほとんど感じられず、普通の「マイスタージンガー前奏曲」になってしまうのです。それが普通だと思っている人がほとんどなのでしょうね。もったいない。

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