最近、私のホームページの「技術レポート」のコーナーに、「古い弦の表面の状態」というレポートを掲載しました。まだ3例しか掲載していませんが、追々追加していこうと思っています。
上で掲載している「E線のサビ」と「巻線のほつれ」は明らかに弦が劣化しているものです。ちょっと極端な例(わかりやすい例)をあえて掲載しました。ところが、通常の範囲での劣化(弦の交換時期)の弦を観察しても、それほどは表面的な傷みは見受けられないのです。弦の劣化は、張力によって内部構造に変化が起きて、弦の剛性(柔軟度)が変化するのであろうということは想像していました。しかし、弦の外観の劣化も、もっと大きいと思っていたのです。
微妙なものです。これも観察して初めて実感することです。